ICOの実例―まずは「成功例」と「失敗例」を知ることから始める

前回の記事でも伝えたようにICOとは高いリスクを伴う商品ではあるが、有望なコイン(トークン)を安く購入することができ、ハイリターンが期待できるので世界中の投資家たちは次々と投資をする。

ICOで利益を出すためにはリスクを避けることは絶対条件だが、同じくらいハイリターンになる「傾向」を知っておくことも同じくらい大事なことだ。そのためICOにおける成功例と失敗例の両方を知っておく必要がある。

今回は実際の事例をいくつか紹介し、よく勘違いされる「ICOがスタートした=必ず上場する」とは限らないということを認識して頂きたい。

なぜ実例を知っておく必要があるのか?

なぜICOの成功例、失敗例を知っておく必要があるのか?答えは単純明快で「儲かるため」「損をしないため」だ。

成功例を知識として持っていることで、今後大量に登場するICOの中から以前急騰した銘柄と同系統のICOを選ぶことで成功する確率が格段に上がる。反対に失敗例を知っておくと無駄な投資などのリスクを回避出来る。

今後益々増える傾向にあるICOだが実際には有望なプロジェクトはほんの一握りで、怪しいプロジェクトや価値が一定のまま上がらないコインが大半であることは認識しておこう。

ICOが成功すると価値は購入時の4000倍以上になることもある

有望なプロジェクトはごくわずかとはいえ成功するICOにはたしかに存在する。信憑性のある、精度の高い情報を入手した上でICOトークン選びを行わなければならない。

過去にICO成功しトークン価値が何百、何千倍になった銘柄も実在する。ここでは実際にどのくらい価格が高騰するのか過去の成功した事例をチャートを用いて紹介しよう。

ICOの成功事例

まずは様々なプラットフォームで利用されることで通貨としての信頼を得ることに成功したイーサリアム(ETH)の2015年8月7日から2018年2月4日までのチャートを紹介する。

【Ethereum チャート】$0.311→$1399.83 +450106%UP

*ICO時の価格と2018年1月高値をベースに算出したもの

次世代イーサリアム(ETH)の呼び声も高いネオコイン(Neo)の2016年9月9日から2018年2月4日までのチャートに注目する。

【NEO チャート】$0.032→$194.20 +606875%UP

*ICO時の価格と2018年1月高値をベースに算出したもの

上昇率が非常に高かったスペクターコイン(XSPEC)の2017年1月15日から2018年2月4日までのチャートを紹介しよう。

【XSPEC チャート】$0.001→$6.43 +643000%UP

*ICO時の価格と2018年1月高値をベースに算出したもの           

上記の3銘柄だけを見ても短期間で4,000~5,000倍になっていることがわかる。当たり前の話だが仮に当時1万円分購入後保有し続けていたら4,000~5,000万円の価値になっていた計算になる。そう考えるとかなり夢のある話だ。

特に初期に大量に購入しておけば非常に安価で大量のトークンを入手できるため投資家たちが次々と資金を投入していくのもうなずける。

ICOの失敗にもいろいろなタイプがある

ただ投資には当然リスクを負う可能性が伴う。ICOは失敗する可能性も高い。ただ何をもって「このICOは失敗した」と言うのか?いくつかパターンがあるので知識として知っておくことは決して損ではない。

ICOの半数以上はまだプロジェクトも存在しない状態でスタートする。資金を集めるためだけにICOをスタートさせ計画的に倒産するような企業は詐欺以外の何者でもないが、資金が十分集まらずプロジェクトに失敗し、結果販売した仮想通貨が換金できなくなったというパターンが1番起こり得る。

このような失敗事例がICO全体の半数以上を占めることは知っておいたほうがいいだろう。

そのほか例外的な失敗事例もあるので参考までにいくつか紹介しよう。

【Tezos(XYZ)の例/今だに上場されない】

Tezosは2014年に始まった「Tezosトークン保持者により管理されるブロックチェーンを用いたプラットフォームになること」を目標にしたプロジェクトだ。

Tezosはビットコインとイーサリアムで当時の価値で232億円ほどの資金調達に成功した有望な仮想通貨だった。しかし2018年7月4日現在いまだに上場している仮想通貨取引所がないため、多くの投資家は換金することも出来なければ、トークンを付与されることなく、プロジェクトの進捗を待っている状態だ。

【BitConnect(BCC)の例/取引所が閉鎖】

BCC(ビットコネクト・コイン)とは米仮想通貨取引所ビットコネクト(2018年1月閉鎖)が発行する仮想通貨だったが、たった1日で93%安という記録的大暴落が発生。原因は貸付機能のあるBCCが「登録されていない有価証券」と見なされ、テキサス州証券取引委員会から1件、ノースカロライナ州国家安全保障局長官から1件、計2件の休止および不服申請書を受け取ったことで取引所は閉鎖となった。

まとめ

ICOがスタートしたからといって必ずしも成功するとは限らない。むしろ失敗することのほうが多いのだ。特に最近は日本でも有名人を広告塔に起用したプロジェクトや、有名人自体が経営者の1人として名を連ねているICOをよく見かける。

もちろんその有名人が悪い訳ではないが、不安を抱えながらも仮想通貨ライフをスタートさせた初心者からお金を集めようと「安心感」を植え付けるために、初心者の人でも知っている有名人を使って資金集めをしようとする傾向がある。

まずは成功事例にたくさん触れることで自分なりにICOが成功するイメージを持ち、今後登場するICOの中から同じような銘柄を出来るだけ素早く感じ取れる感覚を養うことが成功する第一歩である。失敗事例からも「ICOがスタートした=必ず上場する」という考えは間違えだということは認識していただけたと自負している。

ICO

フォーラム

avatar
  Subscribe  
更新通知を受け取る »