仮想通貨取引所バイナンスが世界初の分散型銀行に出資で勢力拡大

取引高世界第1位を誇る仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)がオーナーシップトークンを使った銀行に出資していることが分かったと ブルームバーグが報じた。トークンを所有するコミュニティーメンバーで形成する新しい銀行を目指している。

バイナンスは仮想通貨取引に理解を示しているマルタ政府と連携を取ることで今後の新しい銀行の在り方を提示している。

分散型銀行「ファウンダーズ銀行」の誕生

トークン投資家によって形成される世界初の分散型の銀行。その名も「ファウンダーズ銀行」はトークン所有者に対してブロックチェーンを基盤にした資金調達プラットフォーム「NEUFUND(ニューファンド)」を通して、法律で保障された=合法的に株式をトークン化した「エクイティー・トークン」が発行される。

バイナンスはすでにファウンダーズ銀行の5%の株式=トークンを所有しているとみられており、ファウンダーズ銀行の資金調達前に算定される企業価値であるプレマネーバリューションは1億3300万ユーロ(約1億5500万ドル)だというのだから驚きだ。

仮想通貨に理解があるマルタに設立

世界初のコミュニティーに所有される分散型銀行「ファウンダーズ銀行」はシチリア島と北アフリカ沿岸の間に位置する島国「マルタ」に設立された。マルタといえばブロックチェーンと仮想通貨に対して非常に理解があり、規制機関も比較的柔和なことで有名だ。もちろん今後ファウンダーズ銀行はEUの金融機関の法律に従い、マルタの規制当局からライセンスを取得する必要はあ

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マルタ議会は2018年6月にブロックチェーンによる革命の急先鋒としての地位を保ち続けるため、革新技術調整・サービス法案、仮想通貨金融資産法案、マルタ・デジタル・イノベーション庁法案の3法案を可決した。そうした背景が今回の分散型銀行「ファウンダーズ銀行」の設立を後押ししている。

未来の銀行の姿を提示する

ここ最近のバイナンスの動きがかなり活発になってきている。香港を拠点とし世界最大の取引量の仮想通貨取引所として世界に名を知らしめているバイナンスだが元々2018年3月にマルタに本社を移転し、現地の銀行と共同で「法定通貨と仮想通貨の預金と引き出しサービスを提供する」ことを発表していた。

これにはマルタのジョセフ・マスカット首相も歓迎するツイートを発表し、バイナンスの趙長鵬(ジャオ・チャンポン)CEOも首相のツイートに応えるかたちでマルタでの仮想通貨の可能性について「マルタは仮想通貨とフィンテックにとても積極的だ。我々はマルタが仮想通貨ビジネスを推進していくのに適した場所だと考えている」と言及している。

これまでの世界第1位の取引量を実現したバイナンスの経験値とマルタにおける法整備を含む良質な環境が揃えば一気に仮想通貨とフィンテックが加速し、将来の銀行モデルが披露される日もそう遠くないだろう。そうなれば同銀行内での換金が可能になり、手数料の観点からもますます仮想通貨取引が活発になりマルタを中心に世界中に仮想通貨が浸透していくと推測できる。

同時にバイナンスは磐石の体制を維持し取引量も右肩上がりとなれば仮想通貨取引所としての信頼も増すことに繋がり、ビットコインをはじめ既存のアルトコインの相対的な価値上昇のきっかけになり得るだろう。