ブロックチェーン搭載のスマホ登場で仮想通貨の価値は上昇する?

出典:Sirin Labs

スイスのスマートフォン開発業者シリン・ラブスは2018年11月にブロックチェーンを搭載したスマートフォンを発売すると発表した。2018年2月に中国のテック企業で世界第三位の携帯電話メーカー「ファーウェイ(華為技術)」とシリン・ラボ間で会合が開かれたことで市場では業務提携も時間の問題と噂されており、実用化に向けての動きも加速している。

【FINNEY™の概要】

現状のスマートフォンでもキャッシュレスの動きが顕著になってきているが今後仮想通貨による支払いが可能になるのか、消費形態が変わるのか注目だ。

 

Android基盤の「シリンOS」を採用

このスマートフォンは「フィニー(Finney)」と呼ばれ1000ドル(約11万円)で販売される見通しで、2016年にプライベート重視のAndroidスマートフォン「ソラリン」(販売価格 1万6000ドル)と比べると比較的求めやすい価格設定になっている。

OSにはAndroidを基盤とした「シリンOS」を使用し仮想通貨のコールドウォレットやトークン変換サービス(TCS)、分散化アプリ(DApps)のストアなどがついてきて、フィニーの製造はAppleやGoogle、Amazon製品を担当している台湾の大手メーカー鴻海科技集団(フォックスコン・テクノロジー・グループ)が行うとしている。

 

フィニーの販売に自信を覗かせるシリン・ラブス

【Moshe Hogeg氏によるプロジェクトの基調講演】

シリン・ラブスのファウンダー&CEOのMoshe Hogeg氏は公式サイトにてプロジェクトに対する意気込みを語っており、また最高マーケティング責任者であるニムロッド・メイCMOはフィニーは多層のサイバーセキュリティー対策をしているとセキュリティー面に自信を持っている。販売面に関しても日本やアメリカ、イギリスなど世界中に自社の小売店をオープンする予定を発表し、さらにブロックチェーン搭載型のPCの開発の手掛けているようで「スマートフォンよりさらに安くなる見込み」とも話している。

出典:Sirin Labs

実現すればモバイル業界に新しい風が吹き込み、世界のトレンドが変わるかもしれない。

 

実用化に向けたシリン・ラブスのこれまでの動きと今後の考察

2014年に設立されたブロックチェーン技術開発のシリン・ラブスは独自のブロックチェーンベースの携帯電話を開発しており、2017年12月には「世界初のブロックチェーン搭載の携帯電話」であると主張しICOをスタート。たった24時間で約120億円を調達することに成功した。

また2018年2月には中国のテック企業で世界第三位の携帯電話メーカー「ファーウェイ(華為技術)」とシリン・ラボ間で会合が開かれ、翌3月初旬にファーウェイはデジタルコンテンツの知的財産権を保護するためのブロックチェーン技術を使った検証システムの特許を申請している。

これらの動きから市場ではシリン・ラボとファーウェイとの間で合意に達する日も近いとの見方が多く、実現すればファーウェイはブロックチェーン実装のスマートフォンを導入する最初の大手携帯メーカーとなる。シリン・ラボの技術とファーウェイのマーケティング力があればブロックチェーン搭載のスマホの普及も時間の問題であり、私たちの生活に「ブロックチェーン技術」がより身近な存在になるだろう。

その結果現状のキャッシュレス化の一環である「スマホ決済」が現状の法定通貨ではなく仮想通貨メインになれば、より市場は活発になると予想される。すでに現存するスマホによるおサイフケータイ機能の普及の後押しもあり、ユーザーの使用感についても特に抵抗なく移行されるものと考えられるので、浸透するのに時間はそうかからないだろう。そうなれば流通量も自然と増加し、結果全体的に仮想通貨の価値が上がることが期待されるので、1日も早い実用化が待たれる。