欧州最大ファンド「フロー・トレーダーズNV」仮想通貨事業に参入

出典:FLOW TRADERS/Amsterdam,Netherlands

2018年7月5日、オランダのアムステルダムに拠点を置く金融テクノロジー企業「フロー・トレーダーズNV社」が仮想通貨事業に参入したことがわかった。

オランダの規制当局は以前から仮想通貨の取引をしないよう企業・投資家へ呼びかけていたがフロー・トレーダーズはこの警告を全く気にすることなく参入を決めたことになる。

仮想通貨業界にとっては今後プラス要素になり得ると期待が高まっている。

フロー・トレーダーズNV社とは

フロー・トレーダーズは欧州最大のETF(上場投資信託)ファンドだ。オランダのアムステルダムに拠点を置き、シンガポール、アメリカ、香港、ルーマニアにも進出しており、ETP(上場投資商品)を専門にグローバルな電子取引プラットフォームを提供している今世界で注目される企業の1つだ。

出典:FLOW TRADERS

2018年の第1四半期には世界で2,440億ユーロ(=約2840億ドル)のETFの取引高があった。そのうちヨーロッパにおいては1,430億ユーロ(=約1,664億ドル)の市場を展開しヨーロッパ最大の証券取引所となった。

またフロー・トレーダーズはスピードトレーダーとして可能な限り迅速に取引を行うことを目指しており、仮想通貨を採用し暗号で市場を形成することでトレーダーに新しいヘッジ方法を見出させようとしている。

オランダの金融市場庁(AFM)は共感していない

フロー・トレーダーズはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をベースにした上場投資証券(ETN)の売買を行う初めての証券取引所になるとしている一方で、オランダの金融市場庁(ATF)にとっては歓迎できず、広報担当ニョンク・トレンスマ氏は次のように警告している。

消費者とプロのライセンス所有者の両方による暗号の活動を阻止する。この業界はまだ歴史が浅く匿名性が高いので、悪用される可能性が非常に高い。確実に通貨として約定していない以上、我々は資産クラスとはみなさない」

引用元:Bloomberg/Speed Trader Jumps Into Crypto Bets Opposed by Watchdog

金融市場庁が消費者へのリスクやマネーロンダリングなどの可能性を含む今後起こり得る危険性について慎重な態度になるのは当然だ。

しかしフロー・トレーダーズはその警告を振り切るかたちで今回仮想通貨事業に参入したのだ。

ETFファンド参入により仮想通貨へ好影響が期待される

一方で投資家たちにとって今回のニュースは今後の仮想通貨事業にとって追い風になるという見方が広まっている。フロー・トレーダーズはビットコイン(BTC)などの仮想通貨を基にした上場投資証券(ETN)の売買を行う世界初の企業になることで、これまでに比べて仮想通貨の投資がより安く、より簡単に売買が出来るようになるを見ている。

実際にフロー・トレーダーズCEOデニス・ダイクストラ氏は仮想通貨は過小評価されているとした上で次のような発言をしている。

この市場の規模は大きく、当局から規制されるのも時間の問題だろう。仮想通貨の投資家たちわれわれが考えている以上にプロフェッショナルだ。機関投資家たちも興味を持っている。どうしてそんなことを言い切れるのか?それは彼らから問い合わせが殺到しているからだ。

引用元:Bloomberg/Speed Trader Jumps Into Crypto Bets Opposed by Watchdog

まとめ

フロー・トレーダーズにとってスピードトレーダーとして迅速な取引を目指すとしているコンセプトと仮想通貨におけるブロックチェーン技術を用いた暗号化はより安全性を高めるだけでなく、処理速度も今まで以上になることは容易に想像がつく。

またダイクストラCEOによるフロー・トレーダーズは米・シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)や シカゴ・オプション取引所(CBOE)の先物取引を利用して仮想通貨の上場投資証券をヘッジしており、すでに「かなりのリターン」を稼いでいるという発言から市場の未来も明るい。

たとえオランダ規制当局の警告があったとしてもそれ自体に法的拘束力はなく、取引を禁止することは出来ない。デジタル資産への投資意欲が増している機関投資家から後押しされるかたちで仮想通貨事業に参入したフロー・トレーダーズ。

今回の動きがまずはヨーロッパを中心に、さらには世界中へ波及効果を生み出し、仮想通貨を取り巻く環境の追い風になることが十分期待できる。

今後のフロー・トレーダーズに注目し、FindCoin.siteでも新しい情報が入り次第追記していく。