SYS(シスコイン)異常取引でバイナンスが世界の安全基準になるか?

世界最大手の仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)は2018年7月4日SYS(シスコイン)のブロックチェーン上で異常な活動を検知し、取引を一時停止した。現在は取引を再開しており、原因は現在調査中としている。

そのためBinanceのシスコインは取引量が87%も増加し、同取引所において当日最も取引高の多いコインになった。シスコインの価格に関しても一時96BTC(約64万ドル=7062万円)にまで跳ね上がった。

SYS(シスコイン)の現状

SYS(シスコイン)は2018年7月3日のツイッターによると、デベロッパーはシスコインのブロックチェーン上で起こった事象を調査しており「調査が終了するまで仮想通貨取引所に取引を一時停止するよう要請した」と発信していた。

その後異常な取引による急騰やブロックチェーン上の活動の存在は明白であったにも関わらず調査によると明白な根拠は特にないままにシスコインのブロックチェーンは安全で、同コインの取引を再開するようユーザーに呼びかけていた。

事実上の安全宣言といったところだろうが原因などの詳細についてはまだわかっておらず不安は拭い切れない。

バイナンスの今後の対応

バイナンスは今回のイレギュラーな取引を巻き戻すとしており、今回の影響で被害を被ったユーザーに対して今月5日~14日の間、取引手数料を無料にするとしている。

また全てのバイナンスユーザーに対して同じく今月5日~14日まで取引手数料の70%をネイティブトークンであるバイナンスコイン(BNB)で払い戻される。

今回の件を受けてバイナンスは「ユーザーのための安全資産ファンド(SAFU)」を14日から開始すると発表した。これは独立性を保ったコールドウォレットを使用したファンドに取引手数料で得た収益の10%を入れ、緊急事態の対応時に備えるという内容だ。

さらにバイナンスは全てのAPIキーを取り除き、APIユーザー全てにAPIキーを作成し直すようあわせて求めている。

Mt.GOX事件以来指摘され続けてきた仮想通貨取引所のセキュリティ問題がここにきて再浮上しそうだ。

まとめ

今回コイン保有者であれば以前から危惧していた「取引所のセキュリティの脆弱さ」が浮き彫りになった事件ではないだろうか?Mt.GOXにはじまり今年のコインチェックにおける「NEMの大量流出事件」など事あるごとに仮想通貨取引所の安全性が問われてきた。

また補填内容について個人的にはもう少し手厚くしてもよかったのではと感じる。

常に取引所は後手後手の対応を強いられてきたが再発防止のために今回のバイナンスの対応が今後の仮想通貨取引所のあるべき対応の指標になることを期待したい。